実際に開発に携わるプログラマーの対人関係

現代社会ではあらゆる場面でヒューマンスキルが重視されます。対人関係能力と訳されるヒューマンスキルは、人と人との繋がりを良好なものにするためのスキルです。人付き合いが良いことが仕事を円滑に進める条件となるのは間違いありません。
これはゲーム開発の現場でも同様であり、良質なゲームを作るにはスタッフ同士で意思や目標を共有することが重要です。ゲームプログラミングの腕が良くても、ヒューマンスキルが低いとスタッフ同士の連携が取れません。そのため、日頃からコミュニケーションの取り方について注意する必要があります。プログラマーは業務の性質上、パソコンのモニターと長時間向き合うのが常態化しています。その分、生身の人間と接する機会が減ってしまい、それに伴ってヒューマンスキルが低下する恐れがあります。

プログラマーにヒューマンスキルが重要な理由は、ゲーム開発の進行をスムーズにするためです。コンピューターゲームは些細なミスが1つあるだけでも重要な不具合に見舞われる可能性があります。ミスを修正することもプログラマーの仕事の1つですが、一体どのようなミスが生じているのかをスタッフ間で把握しておかなければいけません。ミスの内容を詳しく説明するためにも、ヒューマンスキルが欠かせないでしょう。
プログラマーはひとりで黙々と仕事に打ち込む仕事なので職人気質な傾向が強く、仕事上の問題を他者と共有するのが苦手な面があります。スタッフの間で仕事上の問題が共有されていないと思わぬトラブルが生じるリスクが増大してしまいますから、ゲーム開発の現場ではヒューマンスキルの向上を図ることも大切です。